教員の仕事はかなりの過重労働と言われています。そのため、転職を考えている教師の方も多いのではないでしょうか。
しかし教育職から別の業界へ転職するのは、不安を感じる方も多いものです。そのため教育のスキルを活かせる、塾の講師への転職を考える人も多いです。
実際、私も教員から塾へ転職した経歴があります。同業者もやはり学校の教員から転職して塾講師になったという人が多かったです。
初めは朝が楽になったことで喜んでいましたが、やはり塾で働くのもデメリットがあるものです。この記事では私の実体験から、教員から塾の先生へ転職するメリット・デメリットをご紹介します。
目次
教員から塾へ転職するメリット
まずは教員から塾の講師へ転職するに当たり、良かったことを解説します。
朝はゆっくり寝れることが多い
塾は基本的に夕方から夜が忙しいので、朝は仕事が無いことが多いです。
私が働いていた時は、大体13:00~22:00のシフトでした。
私は夜型なので、初めは朝ゆっくり寝れるのがかなり嬉しかったですね。
授業準備も出勤してから生徒が来るまでにゆっくりできるのも有難かったです。
生徒との距離感が近い
これは塾にもよるかと思いますが、学校よりも堅苦しくないところが多いものです。
校則なども無いですし、服装も自由です。
生徒も講師に対して、フレンドリーに接してくれるのは嬉しいですね。学校では気を張ってるような子も、塾だと心を開いてくれる子も多かったです。
子供と接するのが好きという人は、塾講師は向いていると思います。学校の先生をやっていたということは基本的に子供好きでしょうから、塾の講師もやはりやりがいを感じる部分は多いと思いますね。
勉強に熱心な生徒が多い
学校と違い、塾へは学びに来ているものです。
やはり勉強をしっかりしようとする意識が高い傾向にあるのは、授業者としても非常にやりやすいですね。
中には嫌々ながら来ている生徒もいますが、やはり学校よりも割合は低いです。
見た目は明らかに学校でヤンチャしている生徒も、塾では素直に勉強していたりして、ギャップがかわいいなと思ってしまうこともありました。
教員から塾へ転職するデメリット
教員から塾へ転職するのも、良いことばかりではありません。塾に勤めることのデメリットを紹介していきます。
夏期講習と冬期講習が忙しすぎる
塾の繫忙期は、学校が夏休みと冬休みのシーズンです。
私が勤めていた塾は、朝から晩までフル稼働していました。講師の数が少ない塾だったので、我々も朝から晩まで働かされました。
学校の教員だったころは一息つけるはずの夏休み・冬休みに逆に忙しいのはかなり辛かったです。
疲れすぎて、生徒に教えながらウトウトしてしまうこともよくありました。夏の暑い中、1日中働くことになるのは本当にきつかったですね。
私も夏期講習を終えて、やはり塾は無理だから転職しなければと感じてしまいました。
保護者からの要求が高く、クレームも多い
学校では授業内容について突っ込まれることはあまりないですが、塾では成績を上げることへの要求が高いです。
親が高い金を出しているために、それに見合うだけの仕事をしなければいけないんですね。
授業中に騒いでいる生徒がいたら、他の子の邪魔になるため鎮めなければなりません。
時には気の強い保護者から、クレームを受けることもあります。個人的には学校よりも親のクレームは強かったです。やっぱり金を払っていることから強気になるのでしょう。
クレームが苦手な人は、塾講師をするにあたって辛い部分があるかもしれません。
給料が安い
これも塾によって差はありますが、給料にはあまり期待できないところが多いと思います。
学校の教員は公立ですと公務員ですし、ボーナスや退職金はしっかりと出ます。厚生年金などもしっかりと備えられていますね。
塾であれば大手だとしっかりしているところもあるでしょうが、規模の小さいところだと給与は福利厚生の面では教員以下のところが多いかと思います。
成果重視なところもあるので、塾の生徒が減ってしまったら「頑張ったのにボーナスが出ない…」など不満に思うところも出てくるかもしれません。
夜の自由時間が無くなる
塾は夜に忙しいものですから、平日の夜にゆっくりできないのはデメリットです。
夜の仕事全般に言えるものですが、皆が一息ついたり遊んだりしている時間帯に、仕事をするのは世間とのズレを感じてしまうポイントです。
土日に仕事をする塾も多いですし、友達と遊ぶ予定も入れにくくなってしまいますね。
帰りが22時以降になるので、ご飯を食べるところもかなり限られてきてしまいます。僕はよくコンビニで済ませたりしていました。
甘い考えで塾に転職するのはおすすめしません!色々な職種を調べて考えよう
教育繋がりだからと、甘い考えで塾に転職するのはおすすめしません。
特に年齢が若いのであれば、しっかりと転職活動をすればホワイト企業に入社できる可能性は大いにあります。
塾の講師も、学校の先生とは違った苦労があるもの。親からのクレームは余計に激しいことだってあります。
今は転職支援サービスも充実していますし、まずはしっかりとスキルを身に着けて一般企業へ転職するというのも悪くない選択肢かと思います。
例えば、未経験者向けのプログラミングスクールなどでIT系の企業へ転職する元教師も多いです。
以下のDMMなどの信頼できるサービスで、スキルを身に着けることも一つの手でしょう。
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焦って転職して、また辞めてしまっては元も子もありません。
自分の教育としてのキャリアは置いておいて、まずはじっくり自分のスキルを高めたり、自分を受け入れてくれそうなホワイト企業を探すことが先決ではないでしょうか。